自殺行動

さて、死ぬしかないと職場から足が海に向かった私は、近くの波止場で海をみつめながら波面をひたすら見つめていた。途中疲れがきてベンチへ寝ころんだが、眠れるものでない。6月というのに肌寒いのと精神的寒さが融合した不快感である。さらに蚊までが私を襲う。海の近くというのに蚊までが・・・さらに、深夜になるとどこからともなく暴走族まがいの若者が集まってきた。ベンチにいる私をみつけた少女達は、死んでいるのかなと棒でつつっくが息をしているからよかったと移動する。バイクや車の爆音におきまりのようにパトカーが追いかけっこを始めている。3時間はあっただろうが、近所の通報がおさまったのかパトカーも数回来ては、指導終了みたいに引き上げていった。若者もあきてきたのか引き上げる。時間がわからない。喉はかわくがペット水を買うお金もないし、水を飲む必要があるのかもわからなくなってきた。とりあえず、トイレの水で口をゆすぐだけ数回くりかえした。あたりには、ホームレスの人が準備よく寝袋で数名寝ている。

パステルアート:「土手の丘」