怒らないこと


 アルボムッレ・スマナサーラ(著)…サンガ新書

 ビジネス界で活躍する勝間さんが、世の3悪としている「怒ること・妬むこと・愚痴ること」の一つでもある「怒ること」について、目に止まった本を手にした。

 まえがきから

 昨今では、怒って当たり前、ややもすると怒らないと不甲斐ないとでもいわんばかりです。
 ブッダは、これに真っ向から反対します。怒ってよい理由などない。怒りは理不尽だ。怒る人は弱虫だ。怒らない人にこそ智慧がある。怒らない人は幸せを得る。怒らない人にこそ智慧がある。怒らない人は幸せを得る。人類史上もっとも賢明な人は、なぜ怒りを全面否定したのでしょうか。最初期の仏教であるテーラワーダ仏教長老が、その真意を平明に解き明かします。

 そして、怒りの鎮め方として

、…怒ったら「自分は負け犬」と言い聞かせる。そのほか、考えの切り替え方法として様々記してある。例えば、怒らずにいられない人には、相手と一緒になって怒るのではなく、「この人には自信がなく不安だから、人をいじめよう、けなそう、無視しようとしているのだ。私の能力をバカにしようとしているのは、この人に能力がないからだ。この人は自分の怒りを表しているだけで、かわいそうな被害者だ」と、その人の心を観てあげることです。…

 何となくですが、心の切り替え方が面白く読ませてもらいました。確かにうつ状態が続いているときは、怒りでいっぱいですよね。ブッダの言葉が易しく綴られていました。