スリガラス磨き


 旅行に出てからあっという間に一周間が過ぎた。旅行までは、長く日々が感じられた。また、直前まで義父の病気で中止を考えていた。

 そして、今日の散歩も曇り空だと、うっとおしい、もっとらくな(イージー)な気持ちになりたい。

 さて、昨日は、病院を4件回った。2件は薬だけ。1件は、母親の訪問治療の支払い、そしてもう1件は、自分の心の治療。
 
 まずは、臨床心理士とこの2週間であったことを話し、それに対して感じたことを述べることでアドバイス臨床心理士からもらう。そして、医師と接見し、さらにアドバイスをもらう。

 しかしながら気分が曇っていては、スリガラスが透明なガラスになることはほとんど皆無だ。透明になる薬をいただいて、それを自分で工夫しなければ苦しむことになる。
 ブルーに着色しないように、今日も夜勤だけど生きていきたい。 

 また、母親の介護施設に出向いた。施設では、席替えがおこなわれていた。以前は、柱の陰で姿を確認するのに時間がかかったが、今は、エレベーターの扉があくとすぐ目の前の席に座っている。お見舞いのあと、帰るときに、エレベーターの方を向いてくれない。
 次の瞬間、もう私のことを忘れているのか。施設で過ごす寂しさから平然としているのか。エレベーターのドアは冷たく閉まる。