憎まない


 人生の3悪「怒らない・妬まない・愚痴らない」と言われた勝間さんの考え方は、ある意味、うつの自己改善にもつながるような気がする。
 この3つが頭にこびりつくと、精神的にダメージがかなり大きい。
 ましてや、特定の人を憎むとなると、うつの精神状態はピークに達する。

 国どおしも同じこと。北朝鮮や中国に怒りは、少なからず国民を焚き付けているが、個々の人々は、同じ悩み多き人間だ。
 ただ、仕事や政治となると、裏をかこうとするのだろう。

 うつの状態チェック表にも時々、殺したいくらい憎い人がいますかという項目があるのがある。

 殺したいなら、自分を殺せばいい。殺すのがめんどうだと感じる。相手を殺せば、相手の家族や仲間と敵対関係、憎みが増す。

 しかし、自分での自分を殺すことは、後に悲しみだけしか残さなくていいのだから、憎しみは、自分の心の中だけで処理できるとも思う。
 そう考える人の多くが自殺に走るのだろう。

 憎しみを反対に愛情に変えることも相当な休息とある意味、薬が必要かもしれない。

 ここのところ、何でという夢で自分を追い詰め疲れて目が覚める。眠ることさえ、憎く感じるのだ。なぜ、楽しい夢を見ないのか。

 何かに疲れている。今日は、仕事は休みだ。どうにか頭と体を休ませたい。

 母親も当分、介護施設から帰ることができないだろう。今から、実家の冷蔵庫に残っていたアイスクリームを親戚に届け、冷蔵庫の電気をしばらく消すことにする。一つ一つ明かりになるものが消えてゆく。
   何か憎むもの? 老いなのか。