35歳で癌を患い40歳で他界した男性の物語。
癌を患い、若くして事業を始めた会社を軌道にのせ、家族に心配をかけないようにと自分の夢を書いていた。
『本を出版すること。若者に経営を教えるために教壇に立つこと。子どもたちにつかれたところは決して見せないこと。
そして、いつ死んでも悔いのないように家族を大切にすること…』奥さんは彼が「後悔ない」と言った言葉を思い出しました。そして、最後のページ、彼の計画は100歳で終わっていました。
そこにはこう書かれていたのです。
『100歳。ハワイに住んで、孫、そしてひ孫たちから"ハワイのおじいちゃん"と呼ばれる。そして、ある日、妻より2日だけ早く死ぬ。妻を見送るのは辛いから』
自分の病気のことも顧みず、周囲のことを気遣って亡くなられたこのご主人には頭があがらない。
春にこそ命の尊さをかんがえさせられたような気がする。