洗脳原論・・・対オウム


苫米地英人(著)…春秋社

 …オウムは復活してさまざまな活動をはじめ、アメリカから巨大カルトの上陸もはじまっている。それにLSD覚醒剤など、洗脳となりうる違法薬物も、中学生すら国内で容易入手できる状況になった。一般市民のみならず子どもまでが洗脳者に狙われはじめている。洗脳者の技術は進化しつづけ、一方で、洗脳者を擁護するような心ない学者や文化人、マスコミの活動が目立っている。このままでは二一世紀の日本は危ない。そういう想いでこの本を書いている。

 先日、NHKテレビでも未解決事件として特集されたオウムの洗脳を解くために著者は奔走してある。初めは、自分を救い、周囲を救うための宗教が、組織の中で暴走する姿が怖い。