海に沈んだ町


三崎亜記(著)…朝日新聞出版
東北大震災の前に記された本。短編集…帯書きから

あの頃、私を苛立たせた町の風景、人々、思い出…。
それらは全て、懐かしく、胸震わせる記憶に置き換えられていた。
故郷を憎むという、私の中にずっと変わらずにあったはずの感情は、すでに失われていた。
私が憎んだ町の全ては、もう海の底にしかないのだ。

不思議な世界の小説短編集のひとつに「海が沈んだ町」他が収められていて、震災の前に書かれた本ということで話題にもなっている。