がんばる人は損をする。


心が折れそうなビジネスマンが読む本…中森勇人(著)吉岡俊介(監修)…ソフトバンク新書
 裏書きから

 仕事を頑張り過ぎて疲れている人、職場に馴染めず人間関係に悩んでいる人。つらい状況を独りで悩んでいると、いずれ心が折れて深刻な事態に陥ってしまいます。仕事とプライベートを分け、本書では、職場でストレスを溜めない働き方やトラブルに負けない心の筋トレ、社外とのパイプで見を守る方法など、しんどくて凹んでしまった心にすぐ効くノウハウを披露します。あなたと同じような境遇にあった著者が、壮絶な実体験をもとに綴った一冊。

 自分の体験と似たような境遇でうつになり、立ち直りのノウハウを紹介されてあり、納得いく内容だった。

 やはり、体を第一に考えないといけないと思った。私も就職した20代のころは、4日に1回は、7時半から深夜12時までの勤務や、転職した30代の時の職場では、8時半から深夜2時まで、2年間一日も休みを取らずに働いたこともあった。若かったからできたのかもしれない。社長から「休んでいないようだから、休みなさい」と直接言われたこともあった。ただ、当時は、仕事が面白かったので体のことなど後回しだった。

 そして今、あることで精神的に落ち込み、自分が自分で変だと気付いたときは、うつだった。周囲に気付かれないように働いたがあるとき遂にダウンしてしまった。

 それから私のうつとの闘いが続いている。この本にもあったが、他人は、「うつ」を「心の風邪」としか思っていないが、当の本人にとっては、「心の骨折」という言葉が的を射ていた。

 この本に、早く出会えれば、予防薬になったかもしれないし、逆に無視したかかもと考えさせられた。