夜明け


 冬至へ向かって、陽がでるのが遅い。しかし、朝の散歩も夜明け前で神秘的な色あいをしている。ちょうど、宇宙と地球の境界線があるようなきれいな色だ。

 私としては、パーと朝日を浴びたいのだが、そうもいかない。朝日は薬でもある。

 体調は一進一退で、気分が振り子のように日々左右されるが、昨年から比べると振れる幅がだいぶ自分でも落ち着いてきたつもりだが、何か、石ころにでもつまづくととんでもない行動に作用してしまうからやっかいだ。

 昨年に比べると、心の夜明けも近いと感じることもあるが、突然、見えない恐怖感に襲われる。しかし、夜中、何度も目が覚める。眠い。