あきらめない


 PHP8月号から夢と現実

 よく夢を持つことが大切だといわれる。確かに、お互いの人世において夢は必要であろう。夢があればこそ、人はさまざまな苦しみや困難にも耐え、明日に希望をつないで生きていくことができるのである。
 けれども、夢を追うあまり、現実を忘れては、その人の足取りは文字どおり現実離れした危なっかしいものになって、地に足の着いた堅実な歩みは望めない。それでは結局夢をかなえることができず、夢は夢のまま終わってしまう。
 古人は、人間は地に足を着けて歩きながら、いつも手をあげて天を仰いでいる存在だと言った。理想を追い、夢を見る一方で、しっかり足もと、現実をみつめ、今やるべきことを着実に、キチッとなしていく。夢と現実の共存と調和、そこに人間としての望ましい生き方があり、そうしてはじめて、夢を現実のものにしていく道がひらけてくるとういうことであろう。
 何事も、事を成し遂げ、成功に至る道は、一方に偏らない、とらわれないところにあるのかもしれない。

 今日は、気分が悪くて、仕事もそこそこに家に帰った。病院にも行って診察してもらったが、特に治療はなく早めに胃カメラ検診を受けた方がいいだろうとのことだった。薬だけもらって気分は、沈んだままだ。

 ここから何かをあきらめず、生きていく気力がほしい。元気がでないのがくやしい。