とても楽しく読ませてもらった「深夜特急」の作者、沢木耕太郎(著)…文春文庫のタイトル「右か、左か」
根底に戸惑いや不安や怯えや怖れが潜んでいる。もしかしたら、それこそが「右か、左か」における人間の自然の姿なのかもしれない−芥川龍之介、山本周五郎から小川洋子、村上春樹まで、人生における「選択」をテーマに沢木耕太郎が選んだ13篇を納める。…
亡くなった叔父が会社の社長だったころの話で、「社長の仕事は、右か左かを決めること」と聞いたことがある。とにかくわからなくても、社長という肩書きは、右か左かを決めないといけない仕事だそうだ。
社員は、それについていくだけのこととも言っていた。また、そう決めなければ会社は進まないのだそうだ。
不況の頃、50人ほどリストラで社員をきらざる負えなかったときがあり、その時は、いつ殺されてもおかしくないと感じていたそうだ。
それから叔父は、まもなく癌がみつかり社長という役職につき、1年足らずの短い人生を終わらせたのである。
右か、左か、考えるだけで相当のストレスが人間にはふりかかるのであろう。勝負の勝ち負けと同じだろうか。でも勝負は、一人勝ちしかないときがあり、他は、2位でも負けは負け。プロの世界では、賞金も一位と二位では雲泥の差がある。
考えるだけで疲れますな。自分で書いててやっかいだったかな。
世の中、右か左かで考えすぎると、頭が混乱する。自分もストレスに強くならなければ病気は治らない。精神状態の右か左かのバランスをとっていきたい