壊れたヴァイオリン


 五十肩が少しかるくなり、久々にヴァイオリンを手にしてみたら、握力も弱くなっていたのか、ヴァイオリンをすべらせて床に落としてしまった。

 弦をおさえる指板がぽろりとはずれてしまった。

 人間の体も使ってないとガタがくるよとでも教えてくれているようだった。

 メンデルスゾーンの「歌の翼に」に挑戦している。キャッツの「メモリー」ももの悲しく私に語ってくれるのだ。

 でも、天気もよく、太陽を薬のように浴びるのが楽しみにもなってきた。