うつが吹き飛んだような空が現れた


 すっかり秋の朝の空。「今日も一日空気がおいしい」と言う日がほしい。自分の行動がやはりどこか狂っている。
 周囲が怒り出す。雷雲のように・・・雨宿りも自分にはぜいたくだ。びしょぬれの世界がきっとにあっていそうだ。
 寒い夜にふとんもぜいたくだ。自ら地獄に足を踏み入れろと誰かが命令する。

 周囲の反感が一番、うつの泥沼にひきずりこむ。眠りを奪いさる。周囲は助けてくれているのか、それとも蜘蛛の糸をお釈迦様のようにきられてしまうのか頭の中は疲れ切っている。

 ふと運転中に隣の車線を走っている。このままやられてしまうのか。いや、関係ない人を巻き込むのが一番いやな自分がいるのに。生きているだけで誰かを不幸にしてしまっているような恐怖感。
 そしてまた夜がやってくる。