うつに引き込む人たちへ


 「社員が“うつ”になったとき」…荒井千暁(著)…NHK出版・生活人新書
 

前にも紹介したことがあると思うが、改めて心にからまることがある。
ぎりぎりまでがんばっていた人に訪れる「ふとしたこと」は、上司や同僚のなにげないひとことであることが圧倒的に多いことは知っておいてください。
 
 オレはそんなつもりではなかったといい、そんなことをわたしはいっていないと語ったところで、ぎりぎりまでがんばっていた人が実際に倒れてしまったのであれば、なにげないひとことや、ふと口にしてしまったというような偶発制を意味する表現はふさわしくありません。

 そして、<中略> ある人は、桜の木の下で下記の言葉を残していたそうである。
  

朽ちて咲け 無為な骸と 八重桜

 今、あらためて、心につきささる。ぎりぎりまでがんばっていない自分にとってぎりぎりがんばって生きることだけの人間だから・・・