3人心中と「斜陽」


 母親の入院、弟の入院、私の仕事の空回りをミックスさせると、頭の中にいっそのこと心中した方が楽かなと頭を横切る。

 母と弟は病室で、私は職場の中で飛び降りて命をなくしてもみんなが喜ぶよと呼びかける誰かがいる。
 とんでもないこととわかっていながら、あまりの疲れに心が悪の道にひきずりこまれてしまう。

 テレビでは、太宰治の「斜陽」を解説している。本の最後には生きる希望をもたせている。

今の世の中で一番美しいのは犠牲者です。

 悲観的になる瞬間の自分が苦しい。睡眠薬で眠れている時間が幸せをつなぎとめわすれさせてくれる。