仕事を辞めますか、人間をやめますか


 そんな言葉が頭の中をグルグル回っていた。病院を変えて、薬の処方がかわり、環境が変わる中、少しずつ、人間に戻ろうという気持ちが芽を出そうとしている。恐い夢を見るくらいなら目がさめなければいいなとベッドの上で脳裡をよぎることとも闘わなければならない。どん底の人は周囲にいっぱいいる。