海峡を渡るバイオリン…陳昌鉉…河出文庫

「東洋のストラディバリ」の異名をもつ、バイオリン制作者・陳昌鉉。彼は十四歳で韓国から日本へ渡り、差別や貧困を乗り越えながら、独学でバイオリン作りの道を歩んでゆく。

けっこう泣ける作品だ。日本の工事現場で働いていた頃は、保険金めあてに指を落とす人をそばでみつめながらも自分のやりたいことを淡々とすすめていく様子も描かれている。