鍵を開けて「ただいま」と声を掛けるまで、ラッキーはだまって待っていた。いやびびっていたのかもしれない。あいかわらず番犬にはなれないやつ。飼い主ににたのかな。私を確認すると、玄関先まで走ってきて歓迎の大暴れでした。

…『出会ってから十二年がたって、私達は指一本触れたことがない。…手の中に転がりこんできた十円玉の音楽で、あなたの手があたたかいことを知った。』…女性のせつない恋心が描かれていた。

昨日朝からの星占いは、一番いいとテレビで確認した。とてもさわやかな気分で退院して家へ帰り、さっそくメールのチェックをした。そこには、私の席を移動させたとのメールがあった。少し悲しかったが、まっ、いいか。こんな体で何かいうほうがおかしいよね…